• NO31~40
  • No33 木原光子(中村眞記子)

  • NO31~40
  • No33 木原光子(中村眞記子)

    1オーディション企画書

    タイトル

    ヤサグレ祥子の歩く道

    サブタイトル

    希望の灯火の見つけ方

    著者略歴

    介護福祉士。
    「障害があっても地域社会でその人がその人らしく普通に暮らしていけるように支援する」をモットーに障害福祉分野で20年働く。
    サービス管理責任者として当事者に寄り添い、御家族、行政、民間、医療との連携に丁寧に取り組み、現在は高齢者・障害者分野でトリプルワーク。
    中学生で洗礼を受けるも、離婚を含む山あり谷あり崖ありの人生で鬱を患い精神科受診していた時期もある。
    プロテスタントのクリスチャン。
    インターネットサイトで鬱を患う原案者・堀祥子と出会いリアルでも交流、現在に至る。

    何のための本か?

    生きづらさや心の病の中にいる方に気づきとエールを送る本。
    著者の友人・堀祥子の実話。
    裕福で恵まれた環境の中で育つも、糖尿病性白内障に苦しむ元ヤクザと同棲。
    覚醒剤絡みで彼は亡くなり、次に結婚した相手は現役のヤクザ。
    やがて抗争事件により夫は逮捕。その間、中国マフィアに狙われたり、オレオレ詐欺一斉検挙に協力したりと事件に巻き込まれる。
    20代からのてんかんに加え鬱を発症。
    夫病死後、夫の舎弟に支えられて生活するも、舎弟の覚醒剤、アルコール依存症、ギャンブル依存等に悩まされ、更生を手伝う。
    現在トラウマや鬱を抱えつつも、日々の暮らしの中に小さな幸せをつむぎながら生きることができるようになった。
    祥子の過酷な人生を辿りながら、生きづらさや困難を抱えている方に、「どんな状況の中にあっても、自分らしく生きる方法、小さな幸せ、希望は見いだすことができる。
    あなたは一人じゃない」と伝えたい。
    人や行政、支援機関、医療等と繋がることで見えてくる展望と、祥子の心を支え力づけた聖書の言葉を紹介する。

    企画意図・趣旨

    鬱やトラウマ、薬物依存症や犯罪等で苦しんでいる当事者や家族は、日本社会に多く存在している。
    生きづらさを抱え、引きこもりや孤独に耐えている方々は、思いのほか多いのではないだろうか。
    祥子は大変な状態に遭遇するタイミングで警察、市役所(生活保護、障害福祉課)、ヘルパーステーションに繋がり危機を乗り越えることができた。
    主治医と信頼関係を結んでいる。
    死別した夫の舎弟はアルコール依存症自助グループに繋がり更生に舵を切れた。
    また、二人の思いの変化に大きな影響を与えたものに聖書の言葉がある。
    保護司でもある牧師との出会いも幸いした。
    とても辛い状況の中にある時は、目の前の問題で視界が遮られてしまいがちであるが、視点を移すと助けの手は案外近くにあるかもしれない。
    そんな小さな気づきが、暗く困難な人生を歩む誰かの希望の灯火になるのではないだろうか。
    本書との出会いが一人の人の人生を支え、生きていく小さな力になることができれば幸いである。
    「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。
    神は真実な方です。
    あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。
    むしろ耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。」(聖書)

    読者層

    鬱や依存症、生きづらさを抱えている中高年女性

    類書

    (A)
    「ヤクザの幹部をやめてうどん店はじめました。
    極道歴30年中本サンのカタギ修行奮闘記」
    著 者 廣末登
    発行所 株式会社 新潮社 
    平成30年7月15日発行
    (B)
    「元ヤクザ弁護士」
    著 者 諸橋仁智
    発行所 株式会社 彩図社
    2023年6月21日 第1刷
    2023年6月22日 第2刷

    A)著者は、犯罪社会学の研究者。
    暴力団に向かってしまう若者の行動や心理、境遇、また逆に暴力団を辞めた人の社会的復帰についての調査、研究に取り組まれている。
    特に平成22年に福岡県で暴力団排除条例ができてから、全国的に暴排の嵐が吹き荒れ、暴力団組員のみならず、彼らの家族や暴力団を辞めた者にまで社会権が侵害され、基本的人権が認められていないような現実があること、またそれゆえに社会復帰できなかった暴力団離脱者がアウトローとなり犯罪が凶悪化していくことに警鐘を鳴らしている。
    工藤会を辞めてうどん店を始めた中本さんの人生と気づきのみならず、カタギとして生きる中本さんを支え共存する商店街の方々の思いも聞き取り健全な社会の一つのモデルケースを記している。

    B)著者は覚醒剤に手を出したことからヤクザの道に進み、深刻な中毒症状により、強制入院、逮捕を経て、司法試験を目指し人生をやり直した弁護士。
    ヤクザの脱会を沢山手伝い、辞め方や辞めた後の生き方など、具体的なアドバイスをされている。
    シャブに溺れヤクザの世界からも見放された人生を振り返りつつ、生き直しのコツは「生活リズムを朝型に整える」「人間関係を取捨選択する」「しつこくなる」の3点。人生のやり直しに遅すぎることはないとエールを送る。

    類似書との相違点

    (A)
    祥子は「ヤクザを正当化や擁護する気持ちはないが、妻や子どもにまで排除が及ぶのは、憲法外に置かれ人権が無いと感じている。
    銀行口座が作れず、契約や、クレジットカードもだめと言われたら、この社会でどのように生きていけばいいのかわからない。
    ヤクザには一般人や女、子どもには手を出さないというルールがあり、それなりに街を治めてきた。
    でも新宿クリーン作戦で暴力団を排除したら、半グレや中国マフィアが入って来て、誰も治められない無法地帯になってしまった。
    このような実態は世間では知られておらず、かえって暴力団を擁護しているように誤解されるのではないかと思うとなかなか話せない内容だ。」と語る。
    本書においても暴排法から派生する問題点と祥子と夫の舎弟を暖かく受け入れた地域社会(自治会)のケースを紹介したい。
    中本さんは男性の暴力団幹部として学んだこと、経験したこと、服役中に出会った本等すべてのものは無駄ではなく人生の糧として捉え真摯にうどん店という仕事に取り組まれている。
    祥子はヤクザではなく死別したヤクザの妻であり自身は犯罪に手を染めることは無かった。
    現在は鬱病の為、引きこもりに近い状態である。
    本書は祥子がヤクザ社会の片隅で見てきたこと、感じてきたこと、働くことはできないが何気ない日常の幸せを感じている現在の心境を描く。

    (B)祥子を取り巻く男性3人は、覚醒剤によって人生を狂わされていたので、祥子は覚醒剤を憎んでいる。
    夫の舎弟の薬物、アルコール依存からの解放が現在の平穏な暮らしの土台となっている。生活の中で見てきた覚醒剤による症状などの記載や、困難を乗り越え生きていくコツの紹介をするという趣旨は類似している。
    棚橋弁護士自身は重篤な薬物中毒から強制入院、逮捕され、獄中生活を記載しているが、祥子は薬物の症状から起きる家庭内暴力などに苦しんできたので人生の振り返りの部分は大きく異なる。
    また、生き方のヒントを自分の生活スタイルをどのように変えていくかを大きなポイントとして挙げていることに対し、本書は人や行政、支援機関、医療と繋がることを提唱する。た、祥子と夫の舎弟の心を支え、人生に大きな変化をもたらした聖書の言葉も紹介する。

    この本が売れるためにご自身ができること

    市民運動グループ、キリスト教会の友人に呼びかける。
    キリスト教会のイベントなどで販売を打診する。
    キリスト教書店での販売を打診する。
    Facebookでアピール。

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