• NO41~50
  • No45 玉川泰行

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    1オーディション企画書

    タイトル

    「ケインズの夢を叶える:3時間労働で豊かに生きる社会!」

    サブタイトル

    「資本主義に感謝しつつ、次なるステージへ」

    著者略歴

    著者は京都大学理学部数学科を中退後、株式会社類設計室で28年間勤務。類設計室は、1972年設立当初から全員が株主であり、全員が取締役という共同体経営を実践するユニークな会社です。同社での自主勉強会を通じて、文化人類学や生物学、経済学、哲学、心理学など多岐にわたる学問を探求し、労働者が共に成長し続けるための共同体企業の実践を追求してきました。
    現在は現役のシステムエンジニアとして勤務する傍ら、NPO法人スノックにて「人生100年時代の幸せな働き方、生き方」を追求し、世代を超えて人々が集まり、幸せについて考える生涯学習の場であるスタディサークルの普及活動に取り組んでいます。2024年3月にはスウェーデンのスタディサークル協会を視察し、日本でのスタディサークルの普及に新たな意欲を燃やしています。
    これまでのキャリアを通じて、「ケインズの1日に3時間働けば、十分に生きていける社会がやってくる」という予言がなぜ実現しないのかを問い続け、経済成長と人間の幸福の関係性を探求してきました。

    何のための本か?

    現代社会では、多くの人々が経済成長に囚われ、物質的な豊かさが幸福に直結しないというジレンマに直面しています。資本主義の恩恵を認めつつも、その限界を超えた新たな社会を構築するための提案を行います。
    特に、「ケインズの1日に3時間働けば、十分に生きていける社会がやってくる」という考えを再考し、成長に依存しない幸福な社会を実現するための新たな視点を示します。
    経済に興味があるが複雑で理解しづらいと感じる読者や、漠然とした未来への不安を抱える人々にとって、本書は新たな視点を提供し、自分自身と社会の未来を考えるきっかけとなるでしょう。

    企画意図・趣旨

    本書の出版が今必要な理由は、現代社会が直面する根本的な問題に対する答えを提供することにあります。経済成長が人々の幸福に寄与しなくなり、物質的な豊かさが必ずしも幸福につながらないと感じる人々が増え続ける中で、成長に依存しない新たな経済システムと生き方を模索する時代が到来しています。

    特に若い世代は、上の世代とは異なる価値観を持っています。彼らは、貧困や物資不足をあまり経験していないため、競争に勝つことや我慢することにそれほど価値を置いていません。むしろ、過剰な競争や効率追求が生み出すストレスや不安に対して疑問を抱いています。また、経済成長を絶対視する考え方に対して、「本当にそれが正しいのか?」と感じている人も少なくありません。

    共同体経営やスタディサークルといった実践的な取り組みを行い、経済と幸福の再定義に向けた考察を深めてきました。この本は、特に若い世代や、現状の社会に疑問を抱く人々に向けて、新しい意識に根ざした生き方を提案し、共生社会の実現を目指すための道筋を示します。世の中の大きな変革が迫る今こそ、このメッセージを伝える必要があると考えます。

    <目次>
    1) 経済に対する素朴な疑問を考える
    ・「なぜケインズの『1日に3時間働けば十分に生きていける社会』は未だに実現しないのか?」
    ・「なぜ経済は常に成長し続ける必要があるのか?」
    ・「物が豊富にある日本で、なぜ貧困問題が解決しないのか?」
    2) 現在社会が経済成長を止められない理由
    ・「株式会社は利益を増やし続けないと生き残れない」
    ・「お金が負債として発行される仕組みと、そのために成長が必要になる理由」
    3) 経済成長が絶対的な使命となった社会
    ・「必要のないものを欲しいと思わせるコマーシャルに囲まれた生活」
    ・「必要かどうかに関わらず、経済成長のために行われる公共事業」
    ・「なぜ経済成長が人々を幸せにしなくなったのか?」
    4) なぜ消費が止まらない?
    ・人と人との繋がりが薄れたことで、物で心の隙間を埋めようとする現代人
    ・物が豊かでも心が満たされない理由とは?
    5) 若者が市場から離れていく
    ・ニートやフリーターが増えている背景
    ・シェアリングエコノミーやミニマリストが増加する理由
    6)物の溢れた社会で、新しい価値観が広がりつつある
    1.競争から共生へ
    ・現代社会では、長い間「競争」が成功の鍵とされてきましたが、これからの時代は「共生」や「繋がり」の価値が重要になってきます。
    ・競争は一時的な利益を生むかもしれませんが、長期的な視点では人々の協力や信頼関係を築くことが、より持続可能で豊かな社会を生み出すと考えられます。
    2.合理性・効率性から多様性の時代へ
    ・これまで、合理性や効率性が最優先されてきましたが、「多様性」がより重要な価値として認識される時代が到来しています。
    ・多様性の尊重は、様々な視点やアイデアが共存することで、豊かな社会を生み出し、創造的な解決策が生まれる土壌を作ります。
    3.将来のために今は我慢するから、今この瞬間を充実させる生き方へ
    ・従来は「将来のために今は我慢する」という価値観が一般的でしたが、今この瞬間を大切にし、充実した日々を過ごすことが重視されるようになってきています。
    ・経済成長や将来の成功のために今を犠牲にするのではなく、日々の生活の中で小さな幸せや喜びを見つけることが、真の幸福に繋がると考えられます。
    4. 「何が正しいか?」を問う正義の倫理に対して、「どう他者に寄り添うか?」を重視するケアの倫理の重要性が増しています。
    ・ケアの倫理は、個々人が相手の状況や感情に寄り添いながら行動することを奨励し、結果としてより強い人間関係とコミュニティを築くことに繋がります。

    7)人々の意識が変われば、社会も変わる。
    ・私たち一人ひとりの意識が変わることで、社会全体を変える力が生まれる
    ・新しい意識に根ざした生き方をする個人の増加と、人と人のつながりの質の転換が未来を切り開く

    読者層

    ・現代社会の成長至上主義に疑問を感じている人
    ・人生100年時代の新しい働き方や生き方に興味がある人
    ・社会や個人の幸福について深く考えたい人
    ・経済に興味を持ちつつも、複雑さに戸惑っている人
    ・経済成長と幸福の関係性に疑問を抱く企業経営者や労働者
    ・ケインズ経済学や資本主義に関心を持つ学生や研究者
    ・物質主義からの解放を求めるミニマリストやエコロジスト
    ・スタディサークルに興味を持つ教育者やコミュニティリーダー

    類書

    1.「資本主義の次に来る世界」ジェイソン・ヒッケル
    2.「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す」山口 周
    3.「人新世の『資本論』」斎藤 幸平
    4.「お金の向こうに人が居る」田内学

    類似書との相違点

    本書は、現在社会が経済成長を止められない構造を明らかにし、経済成長に依存しない新たな経済システムと、より人間的で持続可能な社会の実現を目指す点で、他の類書と明確な違いがあります。
    他の書籍がビジネスやお金に焦点を当てているのに対し、本書は経済、社会、人間の意識の三者の関係を包括的に考察し、これからの時代に求められる新たな生き方を提示します。
    ・「資本主義の次に来る世界」では、持続不可能な資本主義の代わりに、脱成長経済を中心とした新しい社会システムを提案しています。環境問題や経済的不平等の視点に立ち、グローバルな資本主義から脱却することを重視しています。本書も脱成長のアイデアを取り入れていますが、より具体的に「共生社会」を強調しており、人々の意識変革と人間関係の再構築が中心に据えられています。
    ・「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す」では、成長の時代は終わったと指摘し、人間性を取り戻すことの重要性を論じていますが、現在社会が経済成長を止められない理由には、触れられていないため、多くの提言が実現困難だと思われます。
    ・「人新世の『資本論』」は、環境危機を背景に資本主義の持続不可能性を指摘し、脱成長やエコ社会主義といった新しい経済モデルの必要性を説いていますが、経済成長を止められない構造の解明が不十分です。本書も資本主義の限界を認識しつつ、特に「共生社会」の実現を提案していますが、環境問題だけでなく、経済成長が人々の幸福にどのように影響するかにも焦点を当てています。また、人々の意識変革と人と人との繋がりの再生を通じて、経済と社会の構造転換を目指している点が本書の特徴です。
    ・「お金の向こうに人が居る」は、金銭的な取引の背後にある人間関係や信頼を重視していますが、本書はさらに深く、経済システム全体の再設計が必要であると説いています。特に、物質的な豊かさが人間の幸福を保証しないという視点から、現代社会が抱える精神的な問題にもアプローチしており、物質消費に頼らない新しい価値観を提案しています。

    この本が売れるためにご自身ができること

    ・FaceBookなどSNSでの紹介
    ・これまで主催してきたスタディサークルや読書会などの参加者へのアピール
    ・参加してきた哲学カフェや読書会での紹介

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