1オーディション企画書
タイトル
空がやぶけちゃった
サブタイトル
タオと空のなみだ
著者略歴
心理学(教育コース)を学びながら、声で届ける表現や朗読・音声表現に取り組んでいる。会社勤務の傍ら、イベント動画編集やSNS発信も行い、物語と音声・映像を連動させた表現活動を実践。
古事記をはじめとする日本神話に親しみ、巫女舞など日本の伝統的な所作にも触れながら、「物語と声」を通して、子どもにも保護者にも「そのままの自分で大丈夫」と感じられる瞬間を増やしたいと考え、学びと実践を続けている。
何のための本か?
はじめての学校生活の中で、自分を嫌いになりそうな夜に、心をあたためる物語です。
小学校へ入り、友だちや勉強、“できる・できない”の世界に出会ったとき、「君は君のままでいい」「僕は僕のままでいい」と思える心の土台を育てます。
うまくいかない日も、できない自分に落ち込む日も、「それでも大丈夫」と思える感覚。その土台は、思春期や大人になってからも「どんな自分でも大丈夫」と思える心の根へとつながっていきます。
読み聞かせを通して、親子が“存在そのものが大切にされている”感覚を分かち合えることを目指しています。
企画意図・趣旨
◆ なぜ今「君は君のままでいい」のテーマなのか
今の子どもたちは、知らないうちに誰かと比べられています。 勉強、見た目、得意なこと。できないと「自分はダメかもしれない」と感じてしまうこともあります。
人生には波があり、うまくいかない時期も訪れます。そのときに「それでも大丈夫」と思える心の土台があれば、人はまた立ち上がることができます。
本作では、人々が「すでに奇跡を持っているのに」自分を嫌い続けた想いが積もり、空が耐えきれずやぶけてしまう、という設定を描きます。けれど、やぶれた空は金の糸で縫われる。その跡は、消えるのではなく光になる。傷ついた経験さえも、その子だけの光になることを伝える宇宙冒険の物語です。
近年、子どもの自己肯定感や、心身ともに満たされた状態が大切にされる中、学校教育でも「自分をどう捉えるか」や、感情や人との関わりを学ぶ視点が重視されています。また、道徳などの学びが、子どもたちの「自分は役に立っている」と感じる気持ちに影響を与える可能性も示されており、学校と家庭の両方で「自分を受けとめる力」を育てる意義は大きいと考えます。
もしこの本が、どこかの子どもの“心のお守り”になれたら。そして、子育てをがんばるお母さんの心にも、そっと灯りをともせたら。そんな願いを込めて書きました。
読者層
対象:小学校1・2年生(低学年)。
幼稚園生は読み聞かせで楽しめ、小学校1・2年生ははじめてのひとり読みとして“読書”を味わい、再読することで意味が深まる構成。
選書者は30〜40代の保護者、物語を楽しみながら心の土台(安心感・受けとめられる感覚)も育てたいと考える方、保育・教育関係者、図書館。
類書
●「エルマーのぼうけん」 ルース・スタイルス・ガネット 作 出版社:福音館書店
●「ふたりはともだち」 アーノルド・ローベル 作 出版社:文化出版局
●「ロボット・カミイ」古田足日 作 出版社:福音館書店
類似書との相違点
【類書との相違点】 本作は、他者受容と自己受容が循環する構造を描いた小学校低学年向けの宇宙冒険ファンタジーです。「君は君のままでいい」というメッセージを、説明ではなく物語体験として届けます。
【類書①:エルマーのぼうけん】 知恵と勇気で困難を乗り越える冒険物語。主人公は準備と工夫によって外側の問題を解決していきます。 本作は、「自分を嫌ってしまう心」と向き合う内面的な冒険を描きます。困難を超えるのではなく、傷ついた自分を受けとめることで世界の見え方が変わる物語です。
【類書②:ふたりはともだち】 友情や思いやり、違いを受け入れる関係性のあたたかさを描いた物語。 本作は、誰かに受けとめてもらう体験と、誰かを受けとめる体験の両面を描きながら、「君は君のままでいい」「僕は僕らしくていい」と気づいていく心の旅を描きます。
【類書③:ロボット・カミイ】 遊びの中で子ども社会が育まれ、ぶつかり合いながら成長していく物語。 本作は、関わりの中で生まれる「比べてしまう心」に光を当てます。空がやぶれるほど積もった「自分を嫌う気持ち」。その傷は金の糸で縫われ、光へと変わる。傷も失敗も、その子だけの個性になる点が本作の独自性です。
この本が売れるためにご自身ができること
・書籍購入者限定の朗読音声を、QRコードを通じて提供します。
・YouTubeでは、読み聞かせ動画や制作背景を継続的に発信し、SNS(Instagram・Threads等)でも物語世界を日常的に展開します。
・リアル朗読会や親子向けイベントの開催も視野に入れ、読者と直接つながる場をつくります。
・声優研修で培った表現力を活かし、書籍・音声・映像を連動させながら、発売前からファンコミュニティを育成し、デジタルと対面を掛け合わせた継続的な販売導線を構築します。
・すでにSNSとYouTubeで作品関連の発信を開始しており、発信と改善を繰り返しながら読者との接点づくりを進めています。
◆一部抜粋
【空がやぶけちゃった ― タオと空のなみだ】
森に足をふみいれると、空はあいいろにひかっていました。三日月がすずしくひかり、かぜはすこしあまいにおいがしました。そのときです。
キラーン。
タオの目のまえで、空のどこかがひかり、なにかがおちていきました。
「いまの……なに?」
タオがそっと空を見上げると、
ピピン、ポポン。ピピン、ポポン。
花がざわざわしはじめました。
「たいへん、たいへん。空がないてるよ。」
タオはおどろいて、空のひとところをじっと見つめました。すると空が、ほんとうにやぶれていたのです。やぶけたところから星がピピン、ポポンとこぼれおちていました。
「たすけなくちゃ!」