• NO101~110
  • NO107 長浦紀華

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    1オーディション企画書

    タイトル

    「どうせ無理」で終わらない子の育て方

    サブタイトル

    小5〜中2が分かれ道。
    55歳で南極に挑戦した現役校長が教える、「じゃあ、どうする?」と動き出す力

    著者略歴

    現役の公立小学校長。
    校長在任6年目、これまで4校で校長を務める。

    全国で初めて現役校長として南極地域観測隊員となり、55歳で南極・昭和基地へ。
    昭和基地から自校の子どもたちへオンライン授業を行った。
    その活動は朝日新聞全国版「ひと」欄、北海道新聞「ひと」欄をはじめ、新聞・テレビ・ラジオ等で多数紹介された。

    公立中学校教諭として15年間勤務後、北海道の教育行政に15年間携わる。
    うち13年間は指導主事として教員研修の企画・講師、教育施策等を担当し、最後の2年間は教育支援課長を務めた。

    学校現場と教育委員会での35年間を通じて、進路、部活動、友人関係、学校生活などをめぐる子ども本人と保護者双方からの相談に関わってきた。
    親の言い分と、子どもの本音を、同じ問題について両側から聞いてきた経験を持つ。

    何のための本か?

    生成AIの急速な普及によって、仕事や働き方は変わり始めている。
    世界経済フォーラム『Future of Jobs Report 2025』では、2030年までに現在の雇用の22%に相当する規模で雇用の創出・消失が起こり、現在の労働者のスキルの39%が変化または陳腐化すると予測されている。
    同報告では、AI・ビッグデータ等の技術スキルに加え、創造的思考、レジリエンス、柔軟性・俊敏性、好奇心・生涯学習など、人が変化に対応して学び続けるための力も重要性を増すとされている。

    こうした時代に、親自身の成功体験から「この学校へ行けば安心」「この職業なら安定」と、一つの正解を子どもに与えることは難しくなっている。

    むしろ必要なのは、子ども自身が、うまくいかないことや想定外の変化に出会ったときにも、自分を見限らず、「じゃあ、どうする?」と考え、別の方法や選択肢を見つけて動き出せる力ではないか。

    本書は、子どもの失敗を防ぐための本ではない。

    失敗や不本意な結果も一つの経験として受け止め、そこから考え、選び直し、必要なら人を頼りながら、自分の選択肢を増やしていける子を育てるために、親はどう関わればよいかを伝える本である。

    企画意図・趣旨

    保護者面談の中で、繰り返し聞いてきた言葉がある。
    「私、こんなに頑張っているのに、この子に将来性はあるのでしょうか」
    「どうして、この子は私の願うように育たないのでしょうか」
    「よその子と比べると、うちの子はいまいちパッとしないんです」
    どれも、子どもの将来を真剣に考えている親だからこその言葉である。

    しかし、「失敗させたくない」「困らせたくない」という思いが強くなるほど、親は子どもより先に答えを出し、危険を取り除き、「こちらのほうがいい」と道を示したくなる。

    その結果、子どもが自分で考える、選ぶ、やってみる、失敗する、やり直す、人に助けを求めるという経験そのものを、大人が奪ってはいないだろうか。

    日本財団が2026年に、日本・米国・英国・中国・韓国・インドの17〜19歳を対象に実施した18歳意識調査「第78回―国や社会に対する意識(6カ国調査)―」では、日本の若者で「わたしは困難があっても前向きに回復できると思う」と答えた割合は56.8%、「わたしは人に誇れる個性がある」は58.6%だった。いずれも6カ国の中で最も低かった。

    AIの進歩によって、親が経験してきた「正解」が、子どもの将来にも正解であり続けるとは限らない。
    だからこそ、親が子どもの未来を決めるのではなく、子ども自身が変化の中で選択肢を見つけ、選び直していける力を育てることが必要になる。

    本書が育てたい自己信頼とは、「私はきっと成功する」と信じることではない。
    うまくいかなくても、自分にはまだ「じゃあ、どうする?」があると信じられることである。

    そのために本書では、親の「先回り」を一方的に否定しない。そこにある心配や愛情を認めたうえで、親がすぐに答えを与える代わりに、
    「あなたは本当はどうしたい?」
    「それはなぜ?」
    「他にどんな方法がある?」
    「今の自分にできることは?」
    「うまくいかなかったね。じゃあ、どうする?」
    と問いを返し、子ども自身が考え、選び、動き出すための具体的な関わり方を示す。

    たとえば、「内気だから営業職には向かない」と母親から反対された中学生がいた。
    著者は、その内気さを「向いていない理由」ではなく「これから伸ばせる部分」と捉え、本人に「目指す営業職を楽しみ、お客様に感謝されるために、中学生の今、どんな経験が必要だと思う?」と問いかけた。
    本人は自分で今できる行動を考え、その後、大手住宅メーカーでトップクラスの営業成績を上げるまでになった。
    本書では、これを単なる成功談としてではなく、大人が答えを与えずに問いを返すことで、子ども自身が自分の選択肢を見つけていく過程として扱う。

    読者層

    第一読者は、小学5年生〜中学2年生の子を持ち、「この子、このままで大丈夫だろうか」と将来に不安を感じている母親。

    子どもの教育にも将来にも関心が高く、一生懸命に子育てしてきた。
    しかし、子どもが思ったほど積極的ではなかったり、勉強・運動・習い事などで目立たなかったりすると、よその子と比較して焦ってしまう。
    「もっと頑張って」
    「あなたには無理じゃない?」
    「こっちのほうがいい」
    「失敗したら困るから」
    と、つい口や手を出してしまう。

    本人には「過干渉をしている」という自覚は薄い。むしろ、「私はこんなに、この子のために頑張っている」と思っている。

    小学5年生ごろから、子どもは親の考えをそのまま受け入れるだけでなく、「自分はどう思うか」「自分はどうしたいか」という自我が明確になり始める。
    また、親以外の大人や少し年上の先輩など、新しいロールモデルとの出会いも増え、自分なりの価値観や将来像をつくり始める。

    同時に、小5〜中2は、成績、スポーツ、習い事、友人関係などを通して周囲と自分を比較し、「自分は何ができるのか」「自分はどの程度なのか」を意識し始める時期でもある。
    さらに、中学受験や高校受験を意識する家庭では、成績や模試、内申、志望校など、数字や結果によって自分の現在地を突きつけられる機会も増えていく。

    そこで一度の結果を「自分の限界」にしないために、小5〜中2の時期に、うまくいかなくても自分を見限らず、「じゃあ、どうする?」と別の選択肢を考えられる自己信頼の土台を育てたい。

    類書

    1.『親の習慣100 子どもの自己肯定感がどんどんあがる!』
    親野智可等/グラフィック社/2025年
    親の習慣や思考のクセを変え、子どもの自己肯定感を育てる100の具体策を紹介する子育て書。
    2026年7月に4刷(出版社公式情報)。
    親の関わり方と子どもの自己肯定感という近接市場を示す。

    2.『10歳から知っておきたい「自分で決める力」の伸ばし方』
    鳥原隆志/日本能率協会マネジメントセンター/2024年
    10歳前後から「自分で決める力」を育てるという点で、本企画と直接近接する比較対象。
    著者は60冊以上を刊行し、著書累計90万部超(2025年6月時点)。

    3.『子どもの自己効力感を育む本』
    松村亜里/WAVE出版/2020年
    「成功するかわからなくても、やってみよう」という自己効力感を、親の日常の声かけから育てる本。
    WAVE出版によれば、『お母さんの自己肯定感を高める本』との関連2冊で累計5万部発行。自己効力感・自己肯定感を家庭で育てたい市場の存在を示す。

    4.『何があっても「大丈夫。」と思える子に育つ 子どもの自己肯定感の教科書』
    中島輝/SBクリエイティブ/2024年
    子どもの自己肯定感を体系的に扱う子育て書。著者側発表では自己肯定感シリーズ累計26万部突破。自己肯定感という大きな子育て市場を示す類書として位置づける。

    類似書との相違点

    既存の類書には、自己肯定感を高める声かけや親の習慣、子どもが自分で決める力、自己効力感を育てる方法など、それぞれ有用なアプローチがある。

    本企画が目指すのは、自己肯定感を高めること自体をゴールとするのではなく、うまくいかないことがあっても自分を見限らず、「じゃあ、どうする?」と考え、複数の選択肢から自分で選び直せる子を育てることである。

    そのために、親が正解を教えたり、失敗を避けるために先回りしたりするのではなく、
    「考える → 選ぶ → やってみる → 失敗も経験する → 振り返る → 別の選択肢を考える → 必要なら人を頼る → 選び直す」
    という経験を子ども自身が重ねられるよう、家庭で親がどう関わればよいかを具体的に示す。

    さらに本企画の大きな違いは、著者が現役の公立小学校長であり、学校現場と教育委員会での35年間を通じて、子ども本人と保護者の双方から相談を受けてきたことにある。

    親には「この子のため」「失敗させたくない」という善意がある。
    一方、同じ出来事について子どもの側から話を聞くと、親には見えていなかった願いや葛藤がある。
    親から見た「心配」と、子どもから見た「本当はこうしたい」の両側を見てきたからこそ、親の善意の先回りが、子ども自身が考え、経験し、選択肢を見つける機会をどう狭めてしまうのかを、実例を通して描くことができる。

    また、著者自身の55歳での南極地域観測隊への挑戦も、夢をかなえた成功談としてではなく、想定外が起きたときに方法を変え、人を頼り、別の方法を探しながら前に進んだ一つの実例として用いる。

    この本が売れるためにご自身ができること

    Facebookフォロワー832人、LINEのつながり130人。
    35年間の教育活動を通じ、教員・元同僚、現役校長、教育委員会関係者、第66次南極地域観測隊関係者など、教育・南極関係の人的ネットワークを持つ。

    講演・研修は例年年間5回程度、1回30〜100人規模で実施。
    過去3年間では10回、延べ約800人が参加している。

    出版後は、個人SNSでの発信、依頼を受けた講演・研修での著書紹介、これまで取材実績のある新聞・テレビ・ラジオ等への出版情報の提供を行う。

    また、オンラインで南極での経験や子育て・教育をテーマとした無料勉強会等を開催し、保護者・教育関係者との継続的な接点をつくっていく。
    こうした活動を通じて、本書のテーマである「AI時代に、子どもが自分で選択肢を広げられるよう、親はどう関わればよいか」を発信する。

    将来的には、執筆・講演・個別相談等へ活動を広げながら、学校教育との関わりも持ち続け、書籍と連動した発信を継続していく。

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